投資信託を始めようと思った時、投資信託とETFという言葉が出てきます。
この二つの違いについてまとめてみました。
そもそも投資信託とETFってなんなのか、二つの違いや初心者はどっちを選ぶべきかなどを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
投資信託とETFの違いってなに?
投資信託もETFも名称は違いますが、この二つの違いをざっくりいうと
です。
上場とは証券取引上を通じるか通じないかという違いです。
投資信託とETFの違いを比較
投資信託とETFを表で比較してみました。
投資信託 | ETF | |
上場・非上場 | 非上場 | 上場 |
取り扱い場所 | 証券会社、銀行、郵便局 | 証券会社 |
取引価格 | 一日一回算出される | リアルタイムで確認できる |
注文方法 | 販売会社を通じて基準価格をもとに購入価格を算出 | 証券会社を通じて市場で指値もしくは成行注文 |
取得時の費用 | 販売会社によって異なる | 市場で取得する際、証券会社によって異なる売買委託手数料 |
信託報酬 | ETFより高め | 信託より安い |
売却・解約時の費用 | 信託財産保留額や換金手数料がかかる | 市場で売却する際の市場委託手数料 |
投資信託とETFは購入場所や取得時の費用、売却時の手数料が異なりますので、自分に合っている方を選んでください。
海外に投資する時は為替リスクも頭に入れておきましょう。
取引通貨や価格などを比較
実際に投資をする時、取引通貨や取引価格ってどれくらいになるのでしょうか。
楽天のなかでも人気の投資信託を買う前提で比較してみました。
投資信託 (例:楽天・全米株式インデックスファンド) | ETF (例:バンガード・トータル・ストック・マーケット) | |
取引単位 | 100円以上1単位 | 1口単位で約1万5千円 |
取引価格 | 毎日一回算出される基準価格 | 取引変動中の市場価格で取引 |
取引通貨 | 円 | ドル |
ファンドの管理費用 | 0.162%ほど | 0.03% |
分配金/再投資 | ファンド内で再投資 | 受け取り |
積み立てNISA | 可能 | 不可 |
NISA | 可能 | 可能 |
取引単位は購入する銀行や郵便局、証券会社によって異なる。
ETFのほうはドルは変動するので、取引単位の価格もその都度変動。
投資信託とは?
投資信託は、簡単に言うと
種類が圧倒的に多いのが特徴です。
投資信託は、
・証券会社 / ・銀行 / ・郵便局
などで取り扱っていますが、ETFは証券会社でしか扱っていません。
ですが、投資信託であってもすべての銀行、証券会社が扱っているわけではないので、取り扱う投資信託の内容によって異なります。
注文を出した当日は売買金額が公表されず、翌日に公表される仕組みとなっています。
運用方法の指数は、ETFと同じく日経平均株価やTOPIXなどと連動し、インデックスファンドやアクティブファンドを上回る成果を目指しているアクティブ運用があります。
ETFとは?
ETFとは
・「Exchange Traded Fund 」の略
・日本語では上場投資信託と呼ばれる。
特徴としては
・日経平均株価やTOPIXなどと運用されている。
・株式と同じく証券会社を通じて証券取引所に買付けや売買の注文が可能。
・価格が株と同じくリアルタイムでチェックできる
注文方法は、指値注文と成行注文の2つがあり、どちらも出すことが可能です。
一方の投資信託は上場していないため、銀行や郵便局と言った身近なところで購入することができます。
ETFのほうが購入時の手数料や運用期間中の手数料が比較的安いです。
ただ、投資信託にもノーロードと呼ばれる購入時手数料が無料なファンドも増えてきています。
投資信託とETFのどっちがおすすめ?
いざ始めようとすると投資信託、ETFどちらを購入すべきか迷ってしまいます。
それぞれ向いてる人別で分けてみました。
投資信託に向いてる人は?
投資信託に向いている人はこれから投資を始めようと思っている初心者の人におすすめです。
購入できる場所が身近にあるというのはかなりの利点。
初めてで小額から始めてみたい、という人も投資信託であれば小額から購入できます。
つみたてNISAやiDeCoなどの制度も合わせて活用してみたい、という人もこちらの投資信託が向いています。
ETFに向いてる人は?
色々な証券会社を試してみたり、マーケットやリアルタイムで変動するのを見たい人にもおすすめです。
ETFは低コストで投資ができますので、あまり費用を掛けたくないという人にもぴったりです。
どちらの投資も長期投資ができますので、初心者の人は投資信託、慣れてきた人はETFに切り替えてみるのもいいかもしれません。
まとめ
投資信託とETFの違いをみてみました。
・ざっくり違いを言うと「上場してるかしてないか」
・投資信託は、初心者向き
・ETFは、ある程度投資慣れした中・上級者向き
・ETFより投資信託の方が種類が多い
・どちらが優れているかより、どういう資産運用をするか
購入する場所や取引価格、取引できるタイミングなどは異なりますので、自分に合ったほうを選んでください。
日本にも多くの投資家がいますので、どんな風に投資をしているのか、自分に合った運用方法やおすすめの証券会社がないかなど探してみてください。